どっちだっていいか 満月だ

カテゴリ:斉藤和義( 41 )

“おまえの敵が見当たらねー”

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ロックンロールな風が吹き抜けた時間。


これから55もの都市を周って、
ロックンロールな風を吹かせるんだって。
こんな熱いステージを62回も演るんだって。
私なんて・・・考えただけで気が遠くなっちゃうよ。

・・・凄い人だな。
やっぱ、カッコいいね、あなたは。


ロックンロールな夜だった。
私の心も思いっきりロールした夜だった。

最後までどうぞご無事に、
元気にロールしちゃって下さい。
・・・そう願った。


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ああ、この夜また・・・
一人の乙女が“和義”に落ちました。
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by kurin1022 | 2013-11-01 09:48 | 斉藤和義 | Comments(15)

風船がふわりと舞った祭りの夜に。

斉藤和義 20th Anniversary Live 1993-2013
“20<21” ~これからもヨロチクビ~  
2013.9.1 さいたまスーパーアリーナ



音が鳴り始める。
「ああ・・・」と思わず心の中で呟いてしまう。
その度に、セピア色の気持ちに包まれた。

何度も何度も・・・
心の中でこんなシーンを繰り返した夜だった。
楽しくて温かくて・・・
素敵なお祭りの夜だった。


ドドンタタドドン ドドンタタドドン♪
豊夢くんがリズムを刻む。

こんな懐かしいドラムの音に合わせて、
クラップハンズ出来るなんて。

「手に入れたい 手に入れたいもの
 何処にもない 俺たちのロックンロール」


シンプルな言葉で紡いだシンプルなこの歌。
キュンと心が大きく揺れた。
シンプルだけど、グッとくる歌。
久しぶりに聴いた。
胸がいっぱいになってしまう。

「探してる 探してるんだぜ 
 形には 残らない やさしさ」


あたりまえのことなのだけれど・・・
せっちゃんって、
紡ぐ詞がほんとにいいな。
そんなこともあらためて感じていた。

完全に“和義ワールド”に持ってかれた夜。
完全に舞い上がった熱い夜。
いろんな気持ちがごっちゃになって、
フワフワしてた幸せな魔法の時間だった。


17,000人のオーディエンス。
天井まで埋め尽くされたアリーナ。
20周年のお祭りにふさわしい光景がそこにあった。
眩しいせっちゃんの姿がそこにあった。

私の中で“さいたまアリーナ”と言えば、
イコール“浜田省吾”なのだけれどね(笑)。
でも・・・今日はなんてったって、
“せっちゃん@初さいたまアリーナ”だ。
20周年おめでとう、せっちゃん。

滝の汗のせっちゃんの顔が大きなビジョンに映る。
嬉しそうな楽しそうなせっちゃんの笑顔が大きく映る。

「今日は長くなります」って省吾の定番の台詞(笑)。
せっちゃんの口からも聞いた。くすぐったくなった。

・・・3時間45分だった。
20周年でも気負うことなく、
いつも通りのせっちゃんだった。


『老人の歌』を久しぶりに聴いた。
微動だにも出来ずに聴き入ってた。
こういう深くて温かな詞を、
20年間ずっと届けてくれたんだね。
胸がいっぱいになる。
ありがとう、せっちゃん。
・・・何度も言った。心の中で。

『無意識と意識の間で』は、
三分の一は目をつむって聴いた。
なんだか・・・すんごく贅沢な気持ちになった。
セクシーなあまい声にゆったり包まれて、
いつしかほんとに“間”に持ってかれてた。

「1、2、3、4」って、
せっちゃんがカウントを取った。
『歌うたいのバラッド』を優しく歌う。
こういう入り方も素敵ね。
“ギタリスト斉藤和義”ここにあり!のアウトロもセクシー。
ああ・・・それにしてもなんて色っぽいんだろう。
なんてカッコいいんだろう。


この日、彼が語った中で
いちばんキュンと届いた言葉は、
チバ氏との共作のアルバム曲のハナシのくだり。
「悪いけど、すごくいい曲なんだよね」って、
ちょっとドヤってはにかんでみせた。

こんな風に自然に自信が滲み出て見え隠れするところ。
きっと・・・ふと口をついて出た何気ない言葉なのだろう。
私は彼のこういうところが、好き。
“歌を創ることに懸ける彼の情熱”が見えるようで。
“20年の歳月を重ねた男の顔”を見せつけてくれるようで。

「これ、とうちゃんのマーク?」(可愛いね)
そう聞いてくるというご子息のことも嬉しそうに話した。
「あなたのとうちゃんは、ほんとに働き者ね」って思う。
・・・こんだけ働くロックなとうちゃんって、
そうそういないでしょ!

「長いんだか短いんだかわからない」
せっちゃんはそう言ったけれど・・・
濃い20年だと思う。
毎年届けてくれたアルバム。たくさんの歌。
けっして、それだけで計ってるんじゃない。

20年という時間の中で彼が創り上げたその世界に
たっぷりと包まれたこの夜・・・
そう確かに感じていたんだ。


この夜、二回泣いた。

「20年前に最初に出したシングル曲です」
・・・デビュー曲でこのクオリティの高さ。

『僕の見たビートルズはTVの中』では、
ステージの大きなビジョンに、
大気汚染されてく空の映像や
戦場の兵士の姿がモノクロで映し出された。
映像を背中にしてせっちゃんが歌う。

せっちゃんのライブでこういうシーンを観る。
新鮮だった。ちょっと・・・驚いた。
浜田省吾のライブと、
この時ばかりは重ねて観てた。

「僕はマシンガンを撃ったことなどない
 ブラウン管には 今日も戦車が横切る」


そう・・・この歌は硬派な詞の歌でもある。
なんか、せっちゃんって、すごい。
振り幅が広くて。いろんな顔があって。

せっちゃんの大きさ。広さ。強さ。優しさ。
20年。重ねた時間。たくさんのライブ。
そして・・・たくさんの歌。

小さく口ずさみながら聴いていたら・・・
涙がゆっくりじんわり溢れ出てきた。


センターステージで歌ってくれた『月光』では、
もう完全にヤられました。
完全に持ってかれました。
だって・・・目の前であんな風に歌われたら、
シビレないわけないっしょ!

重ねていく言葉。力強い歌声。
かき鳴らすアコギの音。
どんどん胸が熱くなっていって、
どんどん胸が溢れていった。

ギタリストの彼のたくましい腕を近くで観る。
「あっ!」と歪んだ表情を見せ、左手を一瞬離した。
途中で手がつってしまった。
動じることなく、ブルースハープを力強く吹き、
そのまま歌い続けた。

キュン・・・となった。
滝の様な汗をかきながら直向きに歌う彼のその姿に。
間近に観てた数多なる女子のハートを射抜いて、
完全に虜にしたシーンだった。

歌声が、アコギの音が、どんどん迫ってくる。
胸の奥までストレートに届く。

「月も見えない夜に 何かが光り出した
 気のせいなんかじゃない 確かに胸の奥の方」


・・・ここで涙が一気に溢れ出た。
熱くなった。胸の奥が痛くなってしまうほどに。
まあるい温かい気持ちで満ちてた。
ありがとう、せっちゃん。


最後にふわりと・・・
たくさんの風船がゆっくり空から舞い降りてきた。
風船をゆらゆら振らしながら、
『歩いて帰ろう』をみんなで歌った。

大きな声でみんな笑顔で歌った。
せっちゃんも笑顔だった。
優しい笑顔だった。
眩しかった。

この夜はふわりと・・・
なんかとっても幸せな気持ちだった。
何度も言っちゃうけれど・・・
ありがとう、せっちゃん。



すごく“歌うま”なシンガーだとは思わない。

けれど・・・
声が好き。紡ぐ詞が好き。メロディーが好き。
優しいギターが好き。
かき鳴らす力強いギターが好き。
ギュインギュイン弾き倒すギターが好き。
目をつむり歌う時の顔が好き。
ギターを持つ立ち姿が好き。
高音の時に背伸びしながら歌うところが好き。
“歌うたい”として真摯で一生懸命なところが好き。
硬派で軟派なところが好き。
真っ直ぐで自分に正直なところが好き。
“せっちゃん節”炸裂の時の悪戯っぽい顔が好き。
ちょっと得意そうに話す時のドヤ顔が好き。
思わずクスッと笑っちゃうような話し方が好き。
セクシーでやさぐれた感じが好き。
長身のきれいな線が好き。
照れたような優しい笑顔が好き。

ああ・・・どれだけの言葉を並べてみても、
言い尽くすことなんて出来ないや。


“斉藤和義”が好き。



SET LIST  

1 ずっと好きだった
2 Hey! Mr.Angryman
3 Are you ready?
4 カーラジオ
5 ワンモアタイム
6 愛に来て
7 俺たちのロックンロール
8 僕の見たビートルズはTVの中
9 進め なまけもの
10 空に星が綺麗〜悲しい吉祥寺〜
11 郷愁
12 老人の歌
13 無意識と意識の間で
14 月の向こう側
15 歌うたいのバラッド
16 何処へ行こう
17 砂漠に赤い花
18 BAD TIME BLUES
19 やさしくなりたい
20 Hello! Everybody!
21 ロケット
22 ベリー ベリー ストロング〜アイネクライネ〜

EN.
 (センターステージ)
1 アゲハ
2 やわらかな日
3 彼女は言った
4 月光
 (メインステージ)
5 君の顔が好きだ
6 Always
7 月影
8 歩いて帰ろう
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by kurin1022 | 2013-09-06 07:47 | 斉藤和義 | Comments(11)

祭りの前に。

CDを買うってことは・・・
ネットで頼み、発売日の前日に届くってこと。
そんな感覚がずっと染み込んでたんだなぁって、
改めて思う。楽ちんだもんね。

そういえば、
近くのCD屋で注文するってことを
久しくしていなかったな、と思う。
今回は久しぶりにそうした。

旅に行ったりしてて浮世離れした感じで
フワフワしてたら、なんとその間に、
漫画付きやら人形付きやらが・・・
あれこれ発売されますってお知らせが溜まってた。
相変わらず、のろまな私。

ネットでは、もうどこでも注文が入らなかった。
“20周年せっちゃん”の人気って、
ほんとすごいや。

一昨日、オンラインと同じショップでも、
店頭でならあっさりと注文出来た。
そんなもんなんだねぇ・・・と改めて思った。
漫画も人形も、なんかウキウキ楽しみで。


旅から帰ってきてからは、
せっちゃんばっかり聴きまくってる。
“せっちゃん祭り@さいたま”は、すぐ目の前。
準備はバッチリさ!ALL LIGHT ♪

神戸での2daysが、
そりゃあもう、どえりゃあ良かった!って巷の噂が届く。
テンションもドキドキもヒートアップしてきた。
セトリやレポはいっさい触れずに。
お楽しみはこれから・・・。


せっちゃんを聴くのは久しぶりだった。
なんだかそんなモードがずっと続いてた。
理由なんてないのだけれど。

古い曲をいっぱい聴いた。
キュンと胸の奥が痛くなった。
ジーンとなって、
なんだか泣きたくなった。

あたりまえのことなのだけど・・・
いい詞ばっかりなんだもん。


「解る気もするけど タイムマシンはない」

“ビデオ”“ブラウン管”と、せっちゃんが歌う。
胸の奥がツーンとなった。
いろんな感慨に包まれた。

・・・20周年ですね。
時を重ねるってほんとにすごいね、せっちゃん。

ああ、やっぱ、せっちゃんなんだなぁ。
すごいや、やっぱ、せっちゃんって。
なんかいろんな気持ちがごっちゃになっちゃった。
うまく言えないや。


これから、楽しいことが待っているので、
暑さがぶり返してきたって、それもまた良し。

素敵なお祭りの日は、
晴れてほしいな・・・と願う。
せっちゃんの嬉しそうな顔に会いたい。
おめでとう、せっちゃん。
心からそう言いたくて。

そして・・・
「ありがとう、せっちゃん」って
おっきな声で言いたいけれど、
それは・・・
ライブが終わるまで取っておくね。
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by kurin1022 | 2013-08-30 17:54 | 斉藤和義 | Comments(11)

ありふれた夏の日

「ごまプリン、固まりません」
調理場のMくんから事務所に電話が入り、
慌てて見に行く。

作った時間がちょっと遅かったのかな。
今日の昼食は冷やし中華で超忙しかったしねえ。
100人分の3時のおやつのプリン。
さぁ・・・どうしよう。
倉庫にスイカの在庫があったよね。
もう、それ使っちゃおうか。

「3時15分にはなんとか出します。間に合わせます」
彼はそう言い、氷を使って急冷したりして対応してくれた。
「あやうく、まる子になるトコだったよ」
・・・何の気なしに口をついて出た。
「お金持ちの友達のウチに行く時・・・」と彼が続けた。
・・・顔を見合わせて二人で笑ってしまった。

ちびまる子ちゃんのTVを同じく見ていた。
まる子がお金持ちの花輪クンの家に遊びに行く時、
オサレにゼリーを手土産に持って行こうと気取ったが、
なかなか固まらずに断念。結局・・・
お母さんにスイカを半分にしてもらい持って行った。
・・・そんなトホホなハナシだった。

些細なことだけどなんか面白かったな。
スイカとプリン(ゼリー)って組み合わせがなんか・・・。

Mくんは最近になって、
ハナレグミの『オアシス』をレンタルCD屋で借りたらしい。
「最後の『ちきしょー』で完全に持ってかれますね」
・・・なんて言うもんだから、なかなかの好青年だと思う(笑)。

だから・・・彼が秘かに4日間の休みを取り
グアム行きを企ててることを私だけが知っているが、
秘かに応援してあげることにした。
大黒柱の彼が連休するとなると現場はなかなか厳しいが、
上手くやっとくれ・・・とエールを送っている。がんばれ。


録画した“斉藤和義弾き語り・十二月~2012”を観た。
これって、2月10日に放送した再放送なんだ。オーマイガッ!
何やってたんだ、私。ぜんぜん気付かなかった。

娘の受験があったので、
ほとんどライブに行かない一年だった。
行きたいって気持ちも全くと言っていいほど起きなかった。
自分でも驚くほどに。

こんな貴重な放送まで見逃してたんだ、と改めてビックリする。
ある意味・・・「すごいな子ども」って思った瞬間だった。

こんなに長い期間、和義さんに会わなかったことはきっとない。
ライブ映像を観ていたら・・・
会えなかった彼に久しぶりに会えたような気持ちになった。
したことないけど遠距離恋愛ってこんな感じなのかな。
そんな気持ちに包まれてしまい・・・ドキドキした。


観だしたら・・・止まらなくなった。
ギターをガンガンに引き倒し『I Love Me』を歌う彼を観る。
「ライブでまたこれ観たい」って気持ちに駆られた。
『砂漠に赤い花』も良かった。生で聴きたかった。

『僕の踵はなかなか減らない』から
『LOVE & PEACE』『I Love Me』に続く流れが最高だった。
本番では、『BAD TIME BLUES』が間に入ってたらしい。
想像しただけでもゾクゾクしちゃう。

こういうたたみ込むような持ってゆき方なんて、
完全に確信犯だね、彼は(笑)。
だって・・・シビレないわけないっしょ。
『月光』なんて絶叫しちゃってるし。
・・・和義さんがキラキラ眩しかった。

遠くて会えずにいて久しぶりに彼に会ってみたら、
なんかうんと遠い人に彼がなってた。
・・・そんな感じと似てた。なんでだろ。

TVの中の会場の風景は、なんにも変わってなかった。
私がまんまここに入ったとしても浮かないなって思った。
・・・相変わらずオバサンが多かった。正直な感想。
アーティストの年齢と客層って、
多かれ少なかれ比例するのは自然の摂理だからね。
それで良しでしょ。むしろそうじゃなかったら不自然でしょ。


さぁ・・・あんな眩しい彼にどうやって会いに行こうか。
眩しくて遠い彼を観て、ちょっと気後れした午後。
もともと遠い人だけど、なんか今日はとても遠い。

そんな感慨に包まれたありふれた夏の夕暮れ。
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by kurin1022 | 2013-07-22 16:23 | 斉藤和義 | Comments(7)

「ROAD & SKY」な男たち

私は、結構な歳月の間、滞ることなく、
『ROAD & SKY』にせっせと年貢を納め続けている。

よって・・・その褒美として二つの書物が届けられる。
二ヶ月ごとに届く「浜田省吾」の会報誌と、
三ヶ月ごとに届く「斉藤和義」の会報誌。

内容やカラーは全く違う二つの会報誌。
それぞれの匂いや味があって、それぞれよろし。

必然的に・・・
浜田さんの語る「斉藤くん」にはアンテナが引っかかるし、
斉藤くんの語る「浜田さん」にもアンテナが引っかかるわけで。

今回の会報誌ではそれぞれの口から、
「浜田さん」「斉藤くん」が飛び出し、楽しく読んだ。


『ROAD & SKY』30周年パーティーで、
斉藤くんがギターを弾いて、
浜田さんが『君に会うまでは』を歌った・・・とあった。

事務所の周年記念のパーティーで、
所属アーティストが歌うのは珍しいことなのだそうな。

事務所の新人として斉藤くんが、
事務所の大先輩の浜田さんに「歌ってくれますか?」と口説き、
「斉藤くんに頼まれたら、それは断れないでしょう」と、なったそうな。

せっかくのパーティーだし、その方が楽しいじゃん、
と思っただけだけどみんな喜んでいた。
なにより浜田さんに歌ってもらえたのはよかったんじゃないですかね。
感謝して欲しいな(笑)。(by 斉藤くん)

斉藤くんがいたからああいうふうに盛り上がった。
斉藤くんのあの自由奔放な感じがあって、そうなるんだよね。(by 浜田さん)

・・・二つの会報誌でのやりとりが、なんか微笑ましくっていいじゃん。

小田原豊氏とスピッツの崎山氏のヒューマンビートボックスも入り、
かなりの盛り上がりだったそうな。


私が思わずクスッと笑っちゃったのは、
浜田さんが語っていたくだり。

パーティーの終わり頃に斉藤くんが
「浜田さん、なんか一緒にやりましょうよ!」って、いきなり(笑)。
「『君に会うまでは』なんかどうですか、僕も歌っていますし」って。
「じゃあ、斉藤くんも歌う?」と聞いたら
いや、歌詞を覚えていないです」。
あははははは。(by 浜田さん)

・・・なんかクスッっと笑っちゃいました。
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by kurin1022 | 2013-07-07 21:37 | 斉藤和義 | Comments(2)

“大人の音”に包まれた春の夕べ

斉藤和義 LIVE TOUR 2011-2012 "45 STONES"
@宇都宮市文化会館   2012.3.31



「何かサンマの内臓を食える人」
大人とは・・・そういう人らしい。

大人の音楽ってほんとに心地いいな。
フワフワした浮遊感の中にいて、
しっとり潤ってゆく心がどんどん熱くなる。

大人の彼にその日たっぷりと包まれた。
会場のいちばん近い場所から、
せっちゃんをずっとずっと観てた。

手が届きそうな距離に動く彼を観る。
ギターをかき鳴らす力強くしなやかな腕。
目をつむりながら歌う潤んだ声。そして顔。

上気した彼の“のど仏”がどんどんピンクに染まってった。
私の心もどんどんピンクに染まってった。
(こうならない女子はいない・・・と断言出来ますから!)

ツアーラストのせっちゃんのライブ。
大人の彼の創り出したその空間は、
あまりにも心地良かった。
あまりにも幸せだった。


チケットを手にした時から想像してはいたが、
なんだか息が詰まってしまって、
最後まできちんと息することが出来なかった。
彼からずっと目を離すことが出来なかった。
よそ見する時間さえも一秒たりとも許さなかった。
そんな呪文にずっと縛られていた感じだった。
(この先も・・・そんな呪文なら喜んで縛られますとも!)

この日、心の真ん中にストライクに飛び込んできたのは、
「諦めることでしか 見つからないこともあるさ
 嬉しそうな君の目を もう一度見つめてたら思い出した」

というフレーズだった。
胸の奥が温かくなって、ちょっとだけ泣いた。

私は斉藤和義の数多なる名曲の中でも
この“グットタイミング”は、
ほんとに秀逸な作品だと思ってやまない。
大好きな大切な曲。

「新しい太陽 次の百年 今がグッドタイミング」
初めて聴いた時、心が震えた。
「哀しみを笑わせて 喜びに涙をしよう
 とどきそうでとどかない 一秒前ですらもうここにはない」

どんどん心が潤んできて、泣きたくなった。
陳腐な言い方をするならば・・・「鳥肌が立つ」ほどに。

いつの日か大好きなこの曲が、
青春を軸にしたドラマのエンディングに流れるんだ。
何年も前から自分の頭の中にある青写真。
だって・・・この曲、ホントぴったり合うと思うんだよねぇ。
青い春の話に胸がキュンと熱くなって、
ラストに流れる“グッドタイミング”が心の中でゆるりと溶けてゆく。
そんな画が脳裏にくっきり浮かんで離れないでいる。

自分にとってはそんな妄想をさせてしまうほどに
思い入れの強い大好きな曲だけれど、
世間的にはひっそりとした地味な存在の曲なのかも。

楽しそうに歌ってくれた“グッドタイミング”が、
胸にゆっくり染み込んでまあるく満ちていた。

エレピを叩きながら歌ってくれた“わすれもの”に泣いた。

「飛び込め ネットなんかに出てないぜ」
強いこの言葉も胸の中を射抜いていった。

ありがとう、せっちゃん。
そして・・・おつかれさまでした。

この一年間は、“ライブ断ち”しようと思ってる。
ちょっとの間ライブから遠ざかるその前に、
“大人のライブ”をしっかり見届けられてほんとに良かった。


1.Would you join me?
2.桜ラプソディ
3.ささくれ
4.劇的な瞬間
5.ずっと好きだった
6.グッドタイミング
7.ウサギとカメ
8.映画監督
9.わすれもの
10.雨宿り
11.虹が消えるまで
12.歌うたいのバラッド
13.おとな
14.やさしくなりたい
15.虹
16.罪な奴
17.猿の惑星
18.オオカミ中年
19.Stick to fun! Tonight!
20.COME ON!
21.歩いて帰ろう
22.ボクと彼女とロックンロール

(en)
23.今夜、リンゴの木の下で
24.Are you ready?
25.空に星が綺麗
26.ドレミの歌
27.ギター


四年前(2008年)の“I LOVE ME ツアー”も、
この宇都宮市文化会館で観た。
一階の“小ホール”の文字を見て、
あの日のことを懐かしく思い出していた。

階段を上がり二階の大ホールを見学しに行ったりしたっけ。
当日券もフツーにあった。

そして・・・
あの日のあの光景がくっきりと蘇ってきた。
終始総立ちだった観客にもれず最後列の隅っこの客席に立ち、
ずっと拍手を送っていた60代か70代のご夫婦のことを。

せっちゃんのご両親なのかな。
・・・なんてなぜだか(勝手に)思ってた。
500席ほどのこぢんまりとしたホールの
ステージからいちばん遠い場所の片隅から、
ひっそりと惜しみない拍手を送っていたお二人は・・・
穏やかで温かな日だまりそのものだったから。

きっと独り善がりな思い出に過ぎないのだろう。
でも・・・ふっと思い出し懐かしさで胸がいっぱいになった。

私はこの先何年経っても、
せっちゃんの故郷に静かに佇むこの会館を訪れたならば、
きっとまたこの素敵な光景を思い出すのだろう。
郷愁に似たこんな甘酸っぱい気持ちを抱くのだろう。
セピア色の優しい気持ちに包まれるのだろう。

小ホールで観たあの日のライブが、
色褪せない大切な思い出になっているということを、
自分の中できちんと再確認した夜だった。
なんだか・・・そのことがとても嬉しかった。


「恥とは?」
「裏切りみたいな感じかな」
大人の彼は・・・いちいちカッコ良すぎる。

大人の鳴らす音の世界にたっぷりと身を委ねた夜。
セピア色の郷愁。
ロックンロール・ショーの弾んだ空気。
小ホールと大ホール。
あの日の自分と今の自分。
あの日の彼と今の彼。

今、「やさしくなりたい」と歌う歌うたいの名前を、
知らない人は少ないだろう。

時は流れてゆき、移ろいゆく。
周りの空気はどんどん変わってゆく。
けれど・・・いつだってどんな時だって、
彼の歌はいつも変わらない場所から聴こえてた。

自分の胸の奥の大切なHOME。
そのやわらかい場所でいつも私は彼の歌を聴いていた。

そのことをちゃんと確認出来たような気がして、
ちょっとだけ自分が誇らしくなった。

桜がもうすぐの春の嵐の日の夕べに。
“大人の音”にたっぷりと包まれた素敵な夕べに。
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by kurin1022 | 2012-04-11 09:38 | 斉藤和義 | Comments(12)

「見直したぜ、日本。」

「俺もSMAPに曲書きてぇよ」が現実になったね、せっちゃん(笑)。
高視聴率を叩き出してるドラマの主題歌に、映画に、CMに・・・。
すごいやねぇ、ほんとに。
今年最も旬なミュージシャン・・・なんて言われちゃってるしね。

「いろいろ心配かけちゃいましたねぇ」
「干されもせず、ますます良くなってる感じ」
初日のライブで笑って話してたせっちゃん。

春のあの日あの歌を聴いた時・・・
彼はそういうことも覚悟の上で歌ったんだと思ったし、
ミュージシャンを生業にしてる者として、
自身の仕事の姿勢を真摯に貫き全うしたかったんだと感じた。

・・・ほんとにそうね、せっちゃん。
どんどん良くなってる。私にとっては眩しすぎるくらいに。

私はその「良くなってる感(笑)」をいちばん肌で感じたのは、
JR東日本「行くぜ、東北。」のCMを観た時だった。
せっちゃんの「COME ON !」をバックに、
三人のうら若き女子が満面の笑顔で旅してるシーン。
突き抜けるような「COME ON !」がほんとに似合った。

・・・いいCMだと思った。
自分の若い頃を重ねてみて郷愁すら感じられた。いい画だった。
この頃(多分、独身の女子と見た)ってほんとにいいよねぇ。

何気なく流れてきたCMを初めて見た後、
「見直したぜ、日本。」って叫びたい気持ちになった。

震災後、程なくしてあの歌を歌って、
怒りをストレートに歌ったアルバムを秋に出して。
そんな時を経て・・・眩しいせっちゃんが今ここにいる。

そんな今の現実が(大げさに言うならばそんな今の社会が)、
単純になんだかとても嬉しくて仕方なかった。

単純だけど単純で上等と思う。
いろんな事情が交差する様なんてものは、
はなから知りたくはない。知らぬが仏様。
今この時に・・・「見直したぜ、日本。」って単純に叫びたい気持ち。

心配かけちゃいましたって・・・ええ、心配しましたとも。
私はハラハラ見守る以外、なんにも出来なかったけど。
・・・もう二度と心配なんてしないさ。

今日も私は、ロックを歌う旬なミュージシャンの真摯な歌声を聴いた。
たかが歌。されど歌だ。
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by kurin1022 | 2011-11-19 15:56 | 斉藤和義 | Comments(4)

転がり続けて磨かれた45の石

斉藤和義の新しいアルバム『45 STONES』が、
私の周りの若者の間で、最近やたらと好評で。

「今まで“もやもやした何か”が引っかかってて、
 一気に転がり落ちてったって感じ」・・・らしい。


せっちゃんのツアー『45 STONES』がスタートした。
昨日、初日のライブを観てきた。

オープニングに、クスッと笑った。
それはそれはもう・・・
弾けるような楽しい“ロックンロール・ショー”だった。
こういう空気感のライブは大好きさ!

アルバム『45 STONES』を引っさげてのツアー。
アルバム曲を演るのは周知していたけれど、
新しい盤以外の選曲が・・・もう、ドストライクだった。


私は彼のこのアルバムを手にした時・・・
彼の歌に答えを求めてはいなかったし、
ガツンと一発言ってくれ!とも願ってはいなかった。

ただ・・・私の中で何かが転がり落ちる瞬間を、
ずっとずっと待ち続けていたんだ、とライブで感じた。

45の転がる石の放つロック・スピリットってヤツを
体中で感じられる空間に身を任せてみたら・・・
私の中の“もやもやした何か”が、
この日一気に転がり落ちてった・・・って感じ。

ライブの人だね、やっぱ、和義は!
音楽のパワーって、凄いや!
ロックンロール・ショーの・・・素敵な魔法ね。

パンフレットの表紙には、
「2011 Nov.5th-2012 Mar.31st」とある。
私は、この初日とラストを観る。

陽気なロックンロール・ショーは、
今・・・始まったばかり。
どんどん転がって、どんどん磨かれていっちゃって!

そして・・・
最高のラストでまた再び・・・一気に転がり落ちたい。
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by kurin1022 | 2011-11-06 21:22 | 斉藤和義 | Comments(10)

「ロックだなぁ」

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「ロックだなぁ」
「うん・・・ロックだよ」


映画『ゴールデンスランバー』で、
宅配ドライバー時代の先輩が青柳の生存を確信した時、
満面の笑顔でニヤリ・・・つぶやいたセリフ。

このシーン、好き。
初めて観た時、胸が一気に熱くなってきて、
ここで涙が溢れたっけ。
渋川清彦さん(この人いいね)もハマリ役だったな。


せっちゃんの新譜『45 STONES』を聴いた。
発売日にアルバム届かず(人生初)で、
仕事が休みの今日、初聴きした。
一人の部屋でじっくり耳を傾けて聴いた。

最初の音が鳴った時から終わりまで、
なんだか胸の中が・・・ずっと涙ぐんでた。
『おとな』で・・・静かに溢れ出した。

「ロックだなぁ」
聴き終わって・・・
一人でそっと・・・つぶやいた。


彼も、私も、あなたも、いま、同じ「時」を生きています。
一倉宏氏がそう話して下さった。
うん・・・これがせっちゃんの“いまの顔(音)”なんだね。

『35 STONES』は、“俺の顔(内側)”を、
「どうだ!」ってくらいに見せつけられた感じだった。
『45 STONES』も然り。
見せつけてくれるよね。“俺のいまの顔”を。

10年の時を重ねた男のその“顔”は、
ふてぶてしいほどにカッコ良く、
どこまでも優しかった。
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by kurin1022 | 2011-10-21 16:14 | 斉藤和義 | Comments(8)

2011年の日本を見つけにいく

もうすぐ、斉藤和義の新しいアルバムが届けられる。
新しいアルバムが出る度に、
曲のタイトルからいろいろ妄想してみたり、
いつもワクワクしながら指折り数えて待っていた。

「怒りモードが今モード」・・・せっちゃんはそう語る。
そうなんだよね・・・わかってはいるんだ。
わかってはいるものの・・・
今までのようにソワソワしながら待ってる自分がいなかった。
そんな自分がとってもつまらなくて。
空しいほどに。どうしようもないほどに。
とてもとてもつまらなくて。

震災後、いろんな感情に揺れた。
秋風の吹き渡る今・・・
優しいラブソングだけに触れていたかった。

「どっちだっていいか 満月だ」
そう・・・
『天国の月』だけ、あまいキンモクセイの香りと一緒に、
優しく流れてきて欲しい。
・・・ずっとそんな気分だったんだと思う。


一倉宏氏のブログ『ラブソングに違いない』を読んだ。
せっちゃんの新しいアルバムのことに触れていた。
読んでいくうちに・・・
なんだかどんどん目の中に湖がたまっていった。
胸の奥がキュンと潤んできて・・・
バカだよな私って思った。


「怒りの歌ばっかり」「ラブソングの気分じゃない」と言ってたけど。
どんなに怒ってても、人肌のあたたかさのある、ラブソングだなあ。
私はこれを聴いて、暗い気持ちじゃなく、その反対の気持ちになる。
安っぽい「希望」や「きずな」の歌よりも、ずっとずっと。



サイモン&ガーファンクルの『ブックエンド』を思い出した。
一倉氏は、そう書かれていた。

暗いし、ちっともラブは出てこないし、だけど・・・ラブソングなんだ。

あなたが 1968年のアメリカを探したように
ぼくらは 2011年の日本を見つけにいこう


キンモクセイの風に乗って、
『冬の散歩道』がツーンと懐かしく胸の奥で聴こえてきた。


・・・やっぱ、斉藤和義だもの。
今までずっと、私は彼の何を聴いてきたんだろう。


フェスで初めて斉藤和義を聴いたという友人。
『ずっとウソだった』を聴いたよ。
内容については賛否あって然りだね。
でも伝わるよねえ、この人の歌声は。
・・・温かさが。

熱い思いが伝わるよねえ・・・じゃなくって、
温かさが伝わるってトコが、くすぐったくて嬉しかった。
・・・私はまだ、『ずっとウソだった』を生で聴いていない。

はやく新しい斉藤和義に会いたい。
やわらかなキンモクセイの香りに包まれながら、
2011年の日本を見つけにいくんだ。
とびっきりのラブソングに会いにいくんだ。
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by kurin1022 | 2011-10-01 17:26 | 斉藤和義 | Comments(8)



日々のあわ
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